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小林繁さんの想い出

倉吉市に行くと、いつも親しくして頂くのが鳥取中央育英高校(旧由良育英高)野球部の監督だ。


今春の選抜も惜しかったが“文武両道”、グラウンドに入るとその徹底した礼節にいつも感心する。


そこの出身であることと、そして大変お世話になった思い出が一つあることから、今回の悲報は本当にショックだった。



2000年の春、当時全米で話題だった女子プロ野球(独立リーグ)左腕投手のアイラ・ボーダーズを来日させ、千葉ロッテと試合を行う近鉄バファローズの入団テストを受けさせるため、千葉マリンスタジアムに行った時のこと。


当時の近鉄は梨田さんがチームを率いていたが、開幕から成績不振でそれどころではなく、その対応を一手に引き受けてくれたのが投手コーチの小林繁さんだった。


ピリピリした試合前の練習中に、今を思えば100人を越す大報道陣を引き連れて行ったことにまず申し訳ないのだが、ブルペンで肩を作る登板予定の門倉投手の横に立たせ、自らバッターボックスに立つなど1時間近くも対応してもらった。



「小林コーチ、アイラはどうですか?」


「正直プロの球ではないけどシンカーは素晴らしい。預かってみたい気持ちはありますね」



当時の近鉄の状況から、即戦力ならまだしも話題性優先になってしまう女子選手の獲得など誰に聞いても現実論として「難しい」の返事だった。


各スポーツ紙にも大きく入団テストの事が報じられたが、「まず無理」との論評が圧倒的多数だった。


そんな近鉄の状況と否定的な報道の中で、あえて小林コーチは、ボーダーズは「使える」とは言わないにしても「可能性がある」と報道陣の前で発言してくれた。



テスト終了1時間後に、控え室で不合格の結果が伝えられた。


その場には報道陣を入れず、小林コーチが自ら近鉄の帽子を持参し、「頑張ってまた来て下さい」とボーダーズの長い髪の上に被せてくれた。



球場から帰る車の中で、その近鉄の帽子で顔を隠して泣いているボーダーズに「残念だったね」と訪ねると「もっと早くコバヤシサンに見てもらいたかった」と小さい声でつぶやいた。


詳しく聞くと、ブルペンで小林コーチと会話した内容のほとんどは、投げ方、練習方法などの「指導」だったそうだ。



それからボーダーズはプロの入団テストを受験することなく引退するが、この入団テストのことを「最後に自分を輝かせてくれた出来事」と話していた。



昨今は日本ハムでどんな指導をしていたのだろうか。



イメージ通りのジェントルマンだった小林さんの訃報が本当に残念でならない。


ただ、沢山の輝かしい球歴の中に、“夢を持つ”という現在の女子野球発展の基礎となるポイントも作ってくれたのは確かだ。


 

本当に、お疲れ様でした。


そして、ありがとうございました。


合掌。



TEAMLLKIDS日記

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